喧噪アジア



   北京  

故宮大和殿;中国最大の木造建造物

 金。元。明。清と一千年の王朝の都であった北京。

今、北京では古い中国と新しい中国を同時に実感できる。
 
古い中国の代表である故宮博物館をを歩くと、
行けども行けども黄色く輝く大きな屋根が幾重にも連なり、
華麗さと壮大さに圧倒される。
紫禁城とも言うが宇宙の中心という考えを入れている。
中華意識の下支え。

 古い庶民の町フートンを歩いてみる。
緑も家も泥を被ったようだ。とても貧しく見える。
五十年前日本人はこの程度だったかと思う。

 この古い町を取り壊し、新しい町が出来つつある。
まるで醜いさなぎから華麗な蝶に脱皮しているようだ。
地下鉄に乗るとシステムも清潔さも人の顔まで東京と同じだ。
同じアジア人だからか、同じような都市空間を作る。
それでいいのか。

 とても遠くにきたとは思わない。
隣国はやはり日本に似ている。
喧噪とエネルギーはそっくり。アジア人の気質?
違うのは空気汚染などの汚濁と、
人々のモラルの低さだ。

この国は兄弟の関係になれるのだろうか?
北京を歩いていると、いろいろなことを考えてしまう。

中国はとてもミステリアスだ。

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 故宮博物館
紫禁城とも呼ばれる。明と清の500年にわたる王城。六十以上の殿閣、9000の部屋がある。明の永楽帝が二十万人を使い十五年の歳月を使って作った。

   
石と水の庭園 皇帝の玉座 屋根の魔よけ、走獣が鎮座している。


天壇公園
皇帝が豊作を祈った地。


  北海公園
遼、金、元、明、清の御苑、
一池三山の中国の御苑方式i

   

  鼓楼、鐘楼
北京の古い下町に位置する

 
鼓楼 鐘楼 ようわ宮 同左
明の永楽14年に再建。
24個の太鼓が季節ごとに
異なる音色でたたかれた。
明の永楽18年年に
建てられれた。
チベット仏教の寺院群 その中のひとつ


  胡同(フートン)を歩く
北京の北側、鼓楼、鐘楼の近く、
北京の伝統的な住宅四合院とそれが作る小道
ーこれを胡同(フートン)という
清末の風情を残す。
北京の庶民の生活の場

フートンの道辺で フートンの道辺

住宅四合院
中庭に建物が取り囲む形で建てられ、
外部に閉鎖的。いわば手提げ金庫構造。
北の侵入者への防御形態。
それだけ北京は環境的に厳しかったのだろう

 
どのうちも平屋 こんな町が延々と続く どの建物もねずみ色


街角で

公民道徳規範 愛国守法
明礼誠心、団結友情
勤倹自強、敬業奉献


あえて書かないといけないかと思うが、
日本でも学校の講堂に書かれていた。
同じアジアの気質だ。
町の所々の壁に見られる
道徳規範遵守の呼びかけ

  瑠璃廠
清の商家の町並みがつづく、見事な復刻

 


 今の北京の町並み

   
西単の地下鉄駅前 前門あたり 近代的な建物のすぐ裏手 この庶民の生活の場に
近代的な建物の建設が
まじか


万里の長城
紀元前小国が他国が侵入するのを防ぐため作ったものを、秦の始皇帝がつなぎ合わせた。
全長6000キロ


 八達嶺長城
明代に改修され、都を守る要塞の位置づけ
高さ平均7.8メートル、上幅5.8メートル
10メートルごとに見張台があり
そこが兵士の住居でもある。


 

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