喧噪アジア


       西安   

鐘楼;1384年建立、城門を開ける合図に鐘が鳴らされた。今は旧市街の中心にあり、シルクロードの起点である。

中国の王朝はまず長安(現在は西安)の地におかれた。二千年の歴史。

紀元前十二世紀の西周から、秦、漢、隋、唐など十二の王朝が都をおいたあと、、その後に北京に王朝がおかれた。シルクロードの街で、歴史を辿る意味でも、馴染みやすさからも、中国の旅は、先ずは西安を目指すが良いだろう。

日本に仏教がもたらされたのは欽明天皇七年(538年)だが、飛鳥、白鳳、天平の時代に日本の僧侶たちはこの地を訪れ、唐のすべての文化を学び、仏教の思想の基本とした。
また、唐の文化の輸入のため、六百三十年から十数回、六百人余の遣唐使がこの地を訪れている。

日本人の精神のふるさとだろう。遺跡の唐の女性の衣服を指しながら、特徴が似ていて日本の和服の源だとガイドがいっていた。

秦の始皇帝、楊貴妃、玄宗皇帝、則天武后、安部仲麻呂、吉備真備、最澄、空海などの舞台となった。
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 秦始皇帝陵兵馬俑
1978年発見。三つの兵馬俑抗があり、
八千体の兵馬俑が埋まっている。
実物の人、馬にそっくり作られたと考えられ
個性がはっきり表れている。
      一号坑

一号坑;秦軍の主力右軍。
歩兵と戦車で戦隊を長方形に組んでいる。三十八列の隊列。
兵馬六千体が埋葬。うち二千体を復元

 

   

 


 二号抗 立射俑

石弓を引く 同じ、気迫と無心


        将軍俑

 
堂々たる将軍の風格は笑顔とともに どの将軍も笑顔とは何を意味するか?風格の代名詞?


      描写された個性
アジア人が頼もしくなる面構えだ。
精鋭というべき立派な軍吏ばかりで、さぞ強かっただろう。

   

   


  華清池
 秦始皇帝が浴した。有名なのは
玄宗皇帝と楊貴妃が浴した温泉地

 
楊貴妃。中国人は裸の趣味はありませんと、ガイドは答えたが? 玄宗皇帝と楊貴妃が入ったという蓮華湯 楊貴妃が玉のような
肌を洗ったという
海棠湯(かいどうゆ)


  法門寺
西安から一日かけないと来れない。近年発見されたお宝はすばらしい。歴代の皇帝が奉納したもの。時間をかけた甲斐はある。写真禁止で撮影は出来なかった。

   


 乾陵
 女帝武則天と高宗の夫婦の墓
あいにくの寒い曇天

   
神道、両側に石像が並ぶ 守神の存在 駝鳥



 陝西歴史博物館
すばらしい西安の歴史のコレクション

   
足の部分に
水を入れて蒸す
唐の女性か シルクロードっぽい 永秦公主墓宮図
高松塚古墳の絵に似ている


西安市内で

   
大雁堂。唐の高僧玄奘三蔵法師が、インドから持ってきたお経が収められてい。652年建立 大雁堂(慈恩寺)内で
碑林
有名な碑が集められている。言うならば昔の図書館。ここに通って勉強した。
市場の乾物屋さん


文献
長安旅遊 歴史と文学の舞台西安を楽しむ本 学研
西安の旅 中国人民美術出版社