喧噪アジア



   アンコールワット  

夕日にかがやくアンコールワット,
小高い丘プノンパゲンより望遠レンズで撮影
 アンコールワットを見て”国の力などによって富が集約されれば、人類というものは芸術もシステムも発展させ、壮大な文化遺跡を作る。この求心力になっているのが宗教だ。”改めて世界の遺跡をそんな風に展望した。

 といっても、摩訶不思議な雰囲気で日本人でもギリシャ以上には知らない。解説が必要である。

 ”東南アジアのこの地域はインドや中国の文化を受容すると同時にもともと持っていた文化との混こうを行い、それが民族特有の固有文化の創造と展開につながってきた。”(アンコールワット;石沢良昭;講談社現代新書)摩訶不思議はインドの図様式と世界観影響されている。

  アンコールワット王朝は9世紀から15世紀に栄えた。熱帯の密林に忘れられていた後、19世紀にフランス人がこの遺跡を発見した。

  特徴的で面白かったのは、仏教とヒンズー教が同じ遺跡の中に並列的に見られたこと。ヒンズー教の思想世界に触れられたこと。神の化身がリンギ(男根)という原始発想に大いに納得したこと。

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アンコールワット
スールヤルバン二世が1113年に建立
王の死後は墳墓寺院となった。

十二世紀、アンコール王朝の王の墓として作られた
壕は母なる大海、城壁はヒマラヤ連峰、寺は須弥山を表す



参道

 第一回廊

 
浮き彫り細工の壁で5m×760m 西面北側
ヒンズー教の物語を描く ラーマ王子と猿王


 第二回廊

 
女神像 女神像 女神像



 アンコールトム
    (大きな都の意味)
ジャヤバルマン七世(1121〜1220年頃)が建立

南大門
道の両側の神々と阿修羅が
蛇の胴体を使った綱引き(乳海攪拌)
を行っている

南大門の頭部
クメールの微笑


 バイヨン
アンコールトムの中心寺院

参道からみたバイヨン
アンコールトムの中心寺院、

 第一回廊

チャンパ軍との戦闘に向かうクメール軍と
王の透彫り


 第二回廊&中央本殿

四面体の観世音菩薩





 周辺の遺跡;小回りルート

トマノン

アンコールワットの直前に建てられた
ヒンズー教寺院



タケウ


ピラミッド型寺院
未完成

 プラサート・クラバン

ヒンズー寺院、レンガに浮彫

 

スラスラン(srah srang)


七世と王妃が沐浴した聖池。人造湖。写真の手前に獅子神とナーガの彫像が見える。

パンテグアイ




 タブロム

ジャヤバルマン七世の母の菩提寺。
周辺は森が深く。発見されたままの姿で
保存されている。広大な遺跡は
荒れ果てたままで足の踏み場もない
ところが多い。

 
ツームレーダの撮影舞台

 



 周辺の遺跡;大回りルート

 プリアカーン

鳥神ガルータ 円筒の石柱
蛇神ガーナを捕らえている プリアかーんを奉納する 神の化身。リンギ なにやら名作?

 
当時の美しさが想像できる 同左、日本にはない踊り 同左、みな同じ格好


ニアックポアン




 東メボン
   



プレループ


 


  カンボジアの踊り 

   


文献
アンコールワット大伽藍と文明の謎 石沢良昭 講談社現代新書
アンコールワットへの道 クメール人が築いた世界遺産 石沢良昭 JTBキャンブックス

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