Mosel, Rein Cycling
モ-ゼル川、ライン川　327㌔

コブレンツのライン川の前のレストランで

　　モーゼル川とライン川の川沿いのサイクリングコースを走って３２７㌔。この間、河の両岸に続く小高い山は、中腹以上までブドウ畑であって、この景色は終始変わることは無かった。世界中に輸出する莫大な白ワインを、自転車で走って体感した。

　　ブドウ畑の上には、ひっきりなしに古城が現われ、景観は多様だが、この白ワインの大地は、その栽培のため、いささかの緑陰もも惜しんでいた。加えるに、夏の南ドイツは三十度以上で東京同様の炎天下。ひたすら６日間走るには、景観が単調なことおびただしく、暑さばかりが気になる。

　　　しかし、この身も心も乾ききった旅人には、稀有の土地の白ワインが、その憂さを晴らしてくれる。　優雅、芳香、コクは知らず知らずと言うばかり。これ以上の甘美には人は出会えないだろう。ここの白ワインはスイート（甘い）が一番好い。

　　　人生で甘美さを味わったことの無い人は、ここで味わえる。この冷えた甘美の感覚は恍惚にいつか変わってくる。ローマ人もゲルマン人もこの甘美に出会え得たのであろうか。この白ワインを飲みにだけでも、この地をまた訪れたい。

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モゼール川

Trier


ポルタネグロ、2世紀	大聖堂付近	町の様子
ローマ時代の遺跡	初期ロマネスク

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サイクリングの始まり	これがモーゼル川の風景	ここでは川幅が広い
モーゼル川トリアー付近	河のはじめから終わりまでこの同じ風景	必ずワイン畑が山裾に