大外輪山が切り立ち大きく輪を描くカルデラ。カルデラの内部に船が進めば切り立った火口は上部が冠雪しているようだ。これは火口の一番高い所にしがみ付いた白い家々の姿だ。　　カルデラの火口は切り立っているので家が建てられるところは本当に尾根に近い部分だけなのだろうか。この巨大なカルデラが刺激する想像力はどこまでも青い空に浮遊して止まない。

　　サントリーニ島は　海の中に消えたといわれるアトランテス大陸があったとされる。その伝説を信じてしまうのは二回ある。一度目はサントリーニ島にフェリーに乗って島に入っていき大きなカルデラを見る感動のとき、二度目はサントリーニの３７００年ほど前の島の噴火で保存された遺跡の壁画や壺を見るときだ。