地の果てパタゴニヤ紀行

 エル・チャルテン
(煙を吐く山フィッツロイ)



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 カラファテからチャルテンまでバスで四時間。その間ずっと見渡す限りの荒野に花が咲き乱れていた。広大なパタゴニヤに短い夏が訪れたのだ。白、ピンク、黄色、二十センチほどで一本だちで咲くもの、丸い大きなこけの形で色のかたまりを作るもの。バスを降りたいと思う。乳白色に水色を混ぜて果てしなく広がる湖の向こうの山の上に平たく青く大氷河が見える。その後しばらくして、遠くの山並みの中に、私は突如としてエルチャルテンの山を見分けていた。垂直に立ち上がる幾つもの巨大な岩の上に、煙突の形をした更に大きな岩山。その上部にターバンを巻きつけたように雲がかかる悪魔の住む山の風体。エルチャルテンの意は先民族の煙を吐く山の意と読んでいたからだ。


 カプリ湖へのハイキング

 途中の見所から フリッツ・ロイを見る
煙を吐く山 煙を吐く山 煙を吐く山 煙を吐く山


  カプリ湖からフリッツロイを見る

   
左手方面 左手方面 中央 右手方面


     トーレが見える
  トーレ湖へのハイキング

行き

トーレ山は 雨雲がかかって 見えなかったが、そのお隣の山はこの通り 白銀の山と黄色いタンポポと馬二匹。トーレ山は右の白い雲の中 トーレ湖まで行けなかったのはあまりに強い風に雨が混ざってきたから。風が強い証拠の写真

幻のトーレ山 

私が待機していた4日間、この山は姿を現すことがなかった。代わりに絵葉書を買って、それを写す


煙を吐く山を見る花たち

 

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