Toru Sasaki`s Gallery






グアナハトの夜の観光

    ゆたかとユニオン公園で話をしていると、彼が昨日話をしたという日本人の女性を見つけた。テーブルを共にして、メキシコ人の話など聞いた後、ゆたかにグアナハトの夜を案内をして頂く事とした。 午後八時集合 しばらく、人で溢れるユニオン公園のレストランのテラスで、四人で話をした。 グアナハトの芸術家の溜まり場で、サルサの踊れる場所に連れて行くといった。 夜十一時頃から人が徐々に集まってくる場所なので、時間つぶしが必要だった。

   ゆたかの地元の友人の勧めで、音楽隊に付いて回ることとした。 カーネギイホールで(民謡の部で)優勝したことがある音楽隊だそうだ。 ユニオン公園の歌劇場の前で、この音楽隊は数百人と盛り上り果てしなかった。 やがて、中世の街中の狭い路地を、昔の衣装を着て、楽器を奏で、 歌を歌いながら巡る音楽隊に、付いて回っていた。 聞きなれぬ異国の音楽のリズム。柔らかい張りのある歌声を追っていた。 中世の町並み、街中を巡礼楽団の後に付いての中を回る。 街角の所々で立ち止まり、音楽ショウを行いながら幾つもの楽隊が進行する。 中世の狭い路地の町にタイムスリップを感じていた。 大変なお祭りに思えたが、毎週土曜日の慣習であるそうな。



午後十一時 サルサを始めて見る。 サルサが踊れる所と言ってゆたかわれわれ三人を、 セルバンテス美術館の前のホールに連れていった。 グラナダの芸術家が集まる場所だと言って、人々を説明した。 高い天井にアルタミラ風の土っぽい壁画 バーと、十ほどのテーブルに広いホール 支払いは一人30ペソもかからなかった場所だったが 国会議員や女優などが、サルサを時々踊った。 サルサを見るのは生まれて初めてであった。


ラテンのテンポは変わらないが、チャチャなどのラテンダンスに比べて 動きが小さくゆっくりと踊ってるように見える。ラテンのブルースとも言うべきか。 女の笑顔と二人の腰の大きな動きばかりが目だつ。 メキシコの男が緊張した四角い顔で歯を食い縛って踊る。 太い寸胴に、ブルドックの顔を緊張させ怒らせ気合をいれる。 気合の踊りだと言わんばかりだ。動きが小さいだけに うまく踊らないと貧弱な踊りになりそうだ。 女優が先に帰っていった。踊りの相手をしたブルドックの男は、すかさず、 赤いバラの大きな花束を女優に渡した。花売りがフォローしたのだ。 思わずフラッシュを焚き写真を取った。 わたしも何時の間にか盛り上がっていた。この二人のサルサを見ている間に、 )






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